(2014 Dec 14)
消費者が飲む目的で生乳を販売することはオーストラリアで禁じられている。殺菌処理されていない生乳は管理の仕方によっては大腸菌などが発生し非常に危険だから。
しかしオーストラリアで生乳を合法的に販売する方法がある。飲む以外の目的なら売って構わないらしい。そこで酪農業者は「美容のため」ということで生乳を販売することにした。
お肌にいいですよ。お風呂にいれて使ってください。
飲んでは駄目な生乳。美容のために使わなければならない生乳。そうであるのにも関わらず、その生乳が陳列されている棚はなんと通常の牛乳と同じ乳製品コーナー。
その美容生乳のボトル側面には「美容目的でご利用ください」という文言はあるということだが、そんなとこに置いといたら「美容目的で飲んでもいいのかしら」と思う消費者もいるだろう。
結局、その美容生乳を飲んだ三歳児が死亡という悲劇が起こることにつながった。
酪農業者「だから美容のためだって言ってるじゃない」
小売業者「普通の飲むための牛乳の隣に置いちゃだめって言われてないし」
私たちは悪くない。使い方を誤った消費者が悪い。
それも正論だが、法律をかいくぐって商売していたのも事実。
消費者のことを考えれば、化粧品などのコーナーに美容アイテムとして冷蔵庫を設置して陳列することもできたはず。わざわざそれをするのが面倒だった感は否めない。
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